白クマとウォッカの国のYuko&Sasha

ペアスケーターの川口悠子選手とアレクサンドル・スミルノフ選手を応援する公認ブログです。

カテゴリ: ロシアでの生存方法

ロシアでの現地人の生活について、少々。

2008年現在、ロシアに住む外国人は、国外に出るたびに「出国ビザ」を取らないという規則があります。
川口選手は海外の試合、アイスショーで国外に出るたびにOVIR(オヴィール:警察署内にある外国人登録所)に行ってビザの申請をされています。
10日後に迫った世界選手権で国外に出るため、昨日もOVIRに行ってビザの申請をされたそうなのですが、なかなか一筋縄ではいきません。
OVIRは各地区にあるのですが、川口選手の家がある地区は、ペテルブルグ内でも悪名高きヴィーボルスキー地区(Выборский район)のOVIR。在ペテルブルグの外国人の中にはこのOVIRに1週間通ったものの、冷たくあしらわれて、レギストラーツィア(外国人登録)も、出国ビザの取得もできなかった人もいます。
このOVIRに通っているだけでも現地人として驚きなのですが、ロシア代表のフィギュアスケーター選手がそこに一人で通っているということに、さらに驚きました。
OVIRでは英語は通じないのは勿論ですが、ロシア語の語学力があっても、忍耐力が必要な場所です。

本日は、川口選手にビザ申請のお話を伺いました。


−ビザ申請、お疲れ様です。

ゆうこ:本当にお疲れ様で、久しぶりにロシアを味わってきました。

−ビザは取れましたか?

ゆうこ:まだ取れてません(笑)。とりあえず(ビザ申請の)お金だけ払いました。朝練習ないから、ゆっくり行こうと思って、とりあえず銀行行ったら、おばさん達が並んでて…何かと思ったら、機械が故障したとかで。

−銀行の中にある機械が故障したんですか?

ゆうこ:そう。中にある機械が2台とも。

−2台とも!それじゃ、営業できないじゃないですか。

ゆうこ:でも、仕方ないから待ってました。おまけにその銀行はビザ申請代を支払う人がたくさん来るから、つまり、外国人の人がたまってきて……。

−OVIRの前にあるビザ申請代を払う銀行なんですね

管理人補足:OVIRで発生する諸費用の支払いは、通常、OVIRのそばにある銀行で支払わないといけないことになっています。

ゆうこ:そうなんです。普通の人も並んでいるんだけど、外国人が多くて。その外国人がパスポート持って並んでて、窓口の人が名前を入力するんだけど、ロシア人の名前じゃないから、ちょっと打つのが難しいらしくって。おまけにその時いた窓口の人が新しい人らしくて。

−新人だったんですね。

ゆうこ:そう。で、本当に遅くって、イライライライラ…(笑)。でも、本持っていたから黙って我慢の子で、忍耐強く、待ってました。

−よく暴動が起こらなかったですね。普通、ロシア人の誰かが「早くしろー」って騒ぐじゃないですか。

ゆうこ:結構おとなしかったかな。でも、後ろの後ろにいたおばあさんが急いでいたみたいで、割り込んできそうになって。「いいでしょ?いいでしょ?」って言ってきても、こっちだってさすがに1時間も待ってるから、「それはないでしょ」って。「ダメです」って。
その人が「すぐに終わる?終わらない?」って聞いてきたんだけど、こっちじゃなくて、銀行の人に聞いてよ〜!私に聞いたって、何もできないから!って。
でも、銀行の人は新人さんで丁寧にやってたから、「あ、がんばってるから、我慢しておとなしくしないと」と思いました。だから、こっちも丁寧に住所言って、丁寧に答えて……相手の気分を害さないように(笑)。
(管理人補足: 相手のご機嫌を損ねると、そのことで台無しになることがあります)

ゆうこ: それでお金払って、OVIRのビザ課のところに、書類とか全部用意して行ったら、申請用紙が変わってて書き直さなきゃダメって言われたんです。今までの申請用紙は持っていて、見本も持っていたから、それの日付だけ変えればよかったのに、行ったら、全然違う紙渡されて、「書いてください」って。「書いてください」って言われても、どこに何か書けばいいかわからないし…(苦笑)。

(管理人補足:OVIRに「申請書の書き方・見本」がおいていないことは多々あります。ロシア人も困っています)


ゆうこ:用紙くれたビザ課の人はすぐ部屋の中に入っちゃったんです。だから、3回ぐらいその人を呼び出して……出てきたら「はい、ここ違う」って。でもこの人、私が書き直しているときにまたすぐに部屋に戻っちゃうから、「戻らないで〜!」と思って(笑)。で、それを3回ぐらい繰り返して。

−わからない箇所は1箇所じゃないので、付き添って説明してくれてもいいんですけどね。

ゆうこ:でしょ? おまけにすっごい混雑で。OVIRに行っている人っていうのは、旧ソ連の国の人が多くて、時々耳慣れない外国語が聞こえるし……。とにかく人が多くて…疲れました。……練習よりすごく疲れました。
でも、そこのOVIRでは、最近やっと紙に順番を書くことを学んだらしくて、ちょっと進歩したんですよ。自分の順番を取られないように、皆神経ピリピリさせていたから、それはいいことだと思いました。
私の手伝いをしてくれた人も、丁寧だったから、まあ、そんなに頭にこなくて、ただ、我慢の子でいればいいんだって、で、結果的には無事に一日で終わって、その日のうちに帰ってこれたのですけど、トータル2時間はかかかりました。出直そうかな〜と何回も思ったんですけど、でも、出直したら次来るの面倒くさくなるから、がんばろうと思って。

−でも、最終的に申請がうまくいってよかったですよね。

ゆうこ:そうですね。とりあえずラッキーかもしれない。とりあえず全部書類は受理してくれたし、これでもし、必要な写真の枚数が増えてたりとかしたらどうしようと思っていたんですけど。

−本当にお疲れ様でした。

ゆうこ:ロシアでの生存方法。とにかく、向こうの気分を悪くしないために、銀行ではお金をきちんとお釣りなしで出すこと!ですね。そうすると、向こうも気分よくこっちに対応してくれて、happyで帰れます。

−確かに、ロシアでお釣りなしって重要ですよね。

ゆうこ:すごく重要!

−日本だとどんな金額でもどんな紙幣でもお釣りが出ますけど。

ゆうこ:そう!ロシアでは出ない(笑)とにかく、向こう(ロシア人)に余計な仕事をさせない。そうすると向こうの対応がよくなります。ご機嫌をとって、こっちからコントロールしてあげましょう!ってことですね。相手の機嫌を損ねると、こっちにかえってきて・・・こっちに当たられても困るんですけど、とにかくご機嫌を損ねないように。そうすると、向こうに「ありがとう」って言ってもらえて、こっちも「ま、いいか」って。

−丸くおさまるわけですね。ありがとうございました。

yuko_metro

これは、まだ道に迷う前、メトロの改札口前で撮った写真です。
(この直後、迷います)

ゆうこ:思いっきり、思いっきり、迷いました。さすがロシアだと思うんですが、某エスニック料理のレストランに行くのに、住所のところに住所の番号がなかったんです!しかも、今、ペテルブルグはいろんなところで工事中。壁の塗り替え中で、壁にあるべき表示がない!人に聞いても、聞いても、その住所がない!

……ということで、待ち合わせに、遅刻してしまいました(ごめんなさい)。結局、そのレストランの場所は見つからなくて、待ち合わせ場所をかえて、迎えに来てもらいました……。


ロシアでの生存方法……それは、


ポジティブ


に考えることです。



道に迷った……



そんなときは、観光しちゃいましょう!
(写真はクリックで大きくなります。)
isaakievsky_sobor


写真は、ペテルブルグの観光名所、イサーク聖堂、ニコライ1世の騎馬像です。
観光バスも止まっています。

というわけで、(迎えを待つ間)思いがけず、お散歩してしまいました。
エスニック料理はおいしかったです。

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