白クマとウォッカの国のYuko&Sasha

ペアスケーターの川口悠子選手とアレクサンドル・スミルノフ選手を応援する公認ブログです。

May 2015

今回初めて日露フォーラムにロシア代表として参加させていただきました。スピーチ(日本語で)する機会をいただき、とても勉強になりました。慣れないことばかりで気後れしてしまいましたが、日露関係に関わる方々と色々なお話ができ、とても貴重な時間を過ごさせていただきました。未知の世界に一歩踏み込んだ感じでよい刺激を受けました。これからも日露関係で役に立てることがあれば滑るだけではなく、頭もつかっていろいろチャレンジしていきたいです。
いつもはリンクの観客席にいる方々がフォーラムに来てくださっていて、なんだかとても心強かったです。ありがとうございます。

ゆうこ

本日、六本木ヒルズアカデミー49で日本ロシアフォーラムが開催されました。
ロシア側のパネリストとして参加した川口選手。ロシアのスケート事情、国籍を変更し、ロシア代表としてバンクーバー五輪にのぞんだときの心境、ソチ五輪開催にいたるまでの経緯やロシア事情をご自身の経験を交えて、発表されました。

japanrussiaforum











ざっと下記のようなことを話されていました。


川口選手自身がロシアで生活していく中で見たロシアのフィギュアスケート:

・川口選手自身は、長野五輪で見たロシアペアにインスパイアされ、モスクヴィナコーチに師事することに。
・今年はペテルブルグ在住12年目(日本人として6年、ロシア人として6年)。
・ロシアでフィギュアスケートは老若男女に大人気で、スケーターを志す子供は幼少期にスケート学校に入る。(日本でいうところのスケートクラブのようなもの。ただし、趣味で気軽に滑るようなところではない)
・幼少時からオフアイスで体力づくりを行い、バレエレッスンに重点を置く。こういったオフアイスのトレーニングがロシアの強みではないか。
・コーチは面倒見がよく、子供をコーチに預けても大丈夫だが、スケートママが発生することがある。(川口選手談:スケートママというのは、親がコーチになってしまうこと)
・成長過程でコーチが子供のスケートの適性を見抜き(男女シングル/ペア/アイスダンス)、今後、スケートを続けてもいいかどうかの判断をくだす。
・ロシアにきたばかりの川口選手はたとえるなら「ロシアバレエに憧れた日本のお相撲さんがひょんなことでロシアのバレエ団に入ってしまった」というくらい、周りと違い、コンプレックスの塊だった。


川口選手が語学習得の必要性を感じた経緯:
・ロシア人スケーターに対して、コンプレックスを感じていた川口選手だが、唯一ひけめを感じなかったのは「踊ることが好き」ということと、「柔軟性」。川口選手が「踊ることが好き」ということに気づいたバレエの先生が「(ロシアの芸術を理解できるように)ロシア語がわかるようになりなさい」と助言してくれた。
・ロシア語がわかるようになり、はじめて「本物のロシアスケート」に出会えた。
・2006年からナショナルチームに入ることができ、「日本からきたお客さん」から「ライバル」として周りの選手たちに見てもらえるようになった。

・パートナーがロシア語しか話さないので、一緒にいるうちに自然と耳で音楽のようにロシア語を覚えた。そのため「文法はめちゃくちゃです」。


バンクーバー五輪とロシア国籍取得:
・ロシア国籍取得は五輪に出るための手段の一つで、自分で決意した。が、自分と周囲の受けとめ方の違いに戸惑った。スケート以外のことにふりまわされている間に、五輪が終わってしまった。
・バンクーバー五輪後、次のソチ五輪に向けて、ロシアは国をあげて強化にのりだした。


ソチ五輪:
・オリンピックパークを見たとき、「さすがロシア」と思った。リンクの氷は最高だった。五輪の前にテストスケート、お披露目会が行われた。プーチン大統領の別荘に隣接するスケート場でも滑った。
・これまでロシアではスケートは国が支援するもので、スポンサーをつけるという概念はなく、資金不足だった。五輪ではスポンサーから連盟に資金援助があり、助かった。
・パートナーの怪我のため、五輪出場はかなわなかったが、オリンピック・プロジェクトに参加でき、五輪準備の経験が得られた。


・スケートの世界でもグローバル化が進んでいる。ロシア国籍だが自分は日本人なので味付けをして、色を添えたい。
・モスクヴィナコーチをはじめ周りの人たちに感謝しながら、今後も滑り続けていきたい。


「夢は二国(日本・ロシア)間のビザをなくすことです」と締めくくった姿が印象的でした。

2015年5月21日(木)六本木アカデミーヒルズ49で開催される「日本・ロシアフォーラム2015」に川口選手がロシア側パネリストとして参加します。
詳細はこちらをご覧ください。
日本ロシアフォーラム2015
(参加者の募集は締め切られました)

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